今、全国各地には古文書学習を生きがいにして、日々研鑽を積み重ねている方たちがたくさんいます。古文書の学習環境も大きく向上し、古文書学習のための教材、参考書・辞典等も多数出版され、インターネット上でも電子データで原文写真を見ることもできます。それらを活用し、自学自習でかなり高度な解読の域に達している人も少なくありません。そのような学習歴を経てきた方たちが、さらにその力を活かし、さらなる古文書愛好者の拡大に貢献していただくためにも、古文書の等級資格制度が必要だと思いつづけてきました。英検や漢検また歴検があるのになぜ古文書の検定がないのかという古文書学習者の“声”をよく聞きます。また、自分の解読力のレベルはどの程度なのか知りたいということもよく耳にします。古文書解読検定はその需要に十分応えうるものと確信しています。
本邦初の本検定にぜひ挑戦していただき、より充実した生涯学習人生を切り開かれんことを心よりご期待申しあげます。
古文書解読検定協会代表理事 小林正博